先日、体幹（首肩を抜いた上肢）の整形外科疾患について学びました。
体幹というと首や肩も含まれますが、今回は腰痛に焦点を当てた内容です。
腰痛は、多くの方が経験する悩ましい症状ですが、その原因は実にさまざまです。
代表的なものには、坐骨神経痛、仙腸関節痛、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎変性すべり症、腰部脊柱管狭窄症などがあります。
整形外科では、これらの症状の多くは「完治が難しい」とされ、温存療法が基本となります。日常生活に支障をきたすほどの症状がある場合は手術が検討されますが、そうでない場合は薬物療法やリハビリで症状を管理することが中心で、根本的に痛みを取り除く方法はまだ確立されていません。
では、整体では何ができるのでしょうか。
整体では、血流を改善し、筋肉や関節の緊張を和らげ、痛みを緩和させることが可能です。さらに、症状が悪化しないよう体を整え、日常生活での負担を軽減するサポートも行えます。
定期的に解剖学や整形外科疾患について学ぶことで、整体が単なるリラクゼーションという枠にとどまらず、症状に寄り添い痛みを緩和させる「疼痛療術師」という役割の重要性を改めて感じます。
また、この講座の魅力は、単に知識を学ぶだけではなく、解剖学に基づき神経や骨、筋肉の位置を探って施術を試み、仲間と共に症状ごとのアプローチ方法を研究し、技術を磨く時間があることです。毎回、新しい手ごたえや発見を感じられる、この「考え、触れ、感じる」プロセスは、整体師としての成長や自信につながっています。
これからも、現状にとどまらず、繰り返し学び、皆様の症状に寄り添いながら解決へ導ける整体師を目指していきたいと思っています。
