腰痛施術で、私が最初に触れる場所
腸腰筋から整える理由
腰痛の施術というと、「まず腰をほぐすもの」と思われる方が多いかもしれません。
しかし当院では、腰痛のご相談を受けた際、私が最優先でアプローチする筋肉があります。
それが、「腸腰筋(ちょうようきん)」です。
なぜ腰痛で腸腰筋を優先するのか
腸腰筋は、
腰椎から骨盤の内側を通り、大腿骨につながる深層筋(大腰筋・小腰筋・腸骨筋)の総称で、
上半身と下半身を直接つなぐ、体の要とも言えるインナーマッスルです。
この筋肉は
・姿勢の維持
・股関節の動き
・歩行や立ち上がり
・体幹の安定
といった、日常動作の土台を支えています。
私は、腰痛を緩和するための施術として、最も優先順位が高い筋肉の一つが腸腰筋だと考えています。
腰痛=すべて筋肉の問題、ではない
もちろん、腰痛の原因には
・腰椎椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・変形性腰椎症
など、整形外科的な疾患が関わっているケースも多くあります。
それらを「整体で治せる」と言うつもりはありません。
ただし、どの診断名であっても共通して言えることがあります。
それは、
「血流が悪い状態で、痛みが軽くなることはほとんどない」
という事実です。
整体師としてできる最大の役割は「血流改善」
整体師として私ができることは、
骨を削ることでも、神経を直接治すことでもありません。
しかし、
筋肉の緊張をゆるめ、血流を改善し、体が回復しやすい状態を作ること
これは確実にできます。
そして腰痛において、血流改善の要となるのが腸腰筋(ちょうようきん)です。

腸腰筋と血流の深い関係
腸腰筋の近くには、大腿動脈という太い血管が走っています。
腸腰筋が硬くなり、緊張した状態が続くと、この血管が圧迫されやすくなります。
結果として、
・下半身の血流低下
・腰部周囲の循環不良
・回復力の低下
が起こり、腰痛が長引きやすくなります。

腸腰筋を丁寧に解すことで、
筋肉の緊張が抜け、血管への圧迫が減り、腰から下半身にかけての血流が一気に改善します。
これが、
「腰を直接揉まなくても、腰が楽になる」
大きな理由の一つです。
【腰痛の施術では、「どこを解すか」以上に「なぜそこを解すのか」が重要になります。
前回のブログでは、腰が痛いのに腰だけを揉まない理由について詳しくお話ししていますので、あわせてご覧ください。】
・「腰が痛いのに、なぜ腰だけを揉まないのか」
腸腰筋は表面からでは解せない
腸腰筋は体の深部にあります。
腰やお尻をどれだけ揉んでも、直接アプローチすることはできません。
当院では、お腹側から時間をかけて、安全に腸腰筋へアプローチしていきます。
解剖学的な理解と経験が必要なため、整体師の中でも扱う人は多くありません。
初めて受けられる方からは
「こんな施術は初めて」
「触られている場所は少ないのに、体が一気に変わった」
と驚かれることが多くあります。
腰痛を「和らげる」ための現実的な選択
腰痛には、完全に消えないものもあります。
しかし、
・痛みを軽くする
・動きを楽にする
・日常生活を送りやすくする
ことは可能です。
そのために、血流を整えることは欠かせません。
そしてその入口として、私は腸腰筋へのアプローチを最も重視しています。
腰痛でお悩みの方、
「どこに行っても腰ばかり揉まれる」
そんな経験がある方は、一度違う視点の施術を体感してみてください。
















